電気錠の耐用年数
どんなものでも寿命はあり、錠前をはじめとするセキュリティ機器も例外ではありません。今回はあまり知られていない「電気錠」の耐用年数(取り替え時期)を中心にお伝えいたします。
近年、電気錠は急速に普及しており、オフィス・商業施設・戸建住宅・マンションなどあらゆるところで使用されています。
特に、プライバシーマーク・ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)・マイナンバー制度などの重要な情報を管理するための制度ができたことで、セキュリティ機器の一部として「電気錠」の採用が増えています。
今後も、IoT*1 の発展によってますます我々の身近な存在になっていくと考えられます。
日本ロック工業会*2は、一般消費者に注意喚起を促すことを目的に、錠の耐用年数ガイドラインを一般錠10年・電気錠7年と設定しました。(2012年2月)
電気錠の場合、一般錠で起こりうる劣化に加えて、電子部品・導線の通電時の発熱による酸化などが考慮されているために、一般錠に比べて耐用年数が短く設定されています。
※錠の耐用年数とは、製品の基本性能を保守・点検により維持できる取り替えまでの目安の期間をいい、製品保証(無償修理) 期間 とは異なります。
※1 アイオーティー【IoT】
「IoT」とは「Internet of Things」の頭文字を取った単語。一般的に「モノのインターネット」と呼ばれる。※2 日本ロック工業会(JLMA)
ロック(錠前)を製造しているメーカーの団体。※3 日本ロックセキュリティ協同組合
内閣総理大臣認可を受けた国内唯一の錠取扱業者のため全国組織。