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美和ロックサービス代行店SD

錠前の正しいお手入れ方法

知識・ノウハウ
2020.10.14

プロが教える正しいカギのお手入れ方法【錠前の除菌・清掃】

「鍵穴の抜き差しが悪い」「ドアの取っ手や錠前まわりが汚れている」。
こんなとき、どうしていますか? 1日数回、家族や従業員など複数人が利用するドアともなると、建物の設備でこれだけ頻繁に使用するものはあまり多くありません。それに、いつも使うものだからこそ除菌や汚れのお手入れは不可欠。玄関ドアなど人の目や手に触れやすいところであれば、なおのことですよね。今回は、そんなドア(カギと錠前)の正しいお手入れの方法をご紹介します。

市販の合成潤滑剤は故障の原因に

市販の合成潤滑剤を鍵穴に使用すると油がホコリを吸着して、逆に作動不良を起こす要因になります。必ず、錠前用の潤滑剤を使用するようにしましょう。

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また、錠前潤滑剤は、対応できる錠前の種類が指定されている場合があります。使用する錠前の種類を確認して、用法・用量などに注意して正しく使うことが大切です。※さまざまな錠前に広く対応する万能タイプもあります。(写真は、美和ロック製「クリアスムーサス」)

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鍵・錠前のお手入れ方法

鍵穴のゴミやホコリを取り除く

パソコンのキーボード等に使用するエアダスター・ダストスプレー等を使用して、鍵穴に付着したゴミやホコリを取り除きます。掃除機を鍵穴につけ、左右にふって、中のゴミを吸い出してもOKです。

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カギ(キー)の汚れを取り除く

歯ブラシ等を使って、刻み部分や溝の汚れを掻き出すようにします。特にディンプルキーは、くぼみの底に汚れがたまりやすいため、定期的な清掃がおすすめです。

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錠前潤滑剤を使う場合

上とあわせて、錠前に合った潤滑剤を鍵穴に適量を吹き掛け、鍵を鍵穴に挿入して数回抜き差しをします。作業が終わったら、鍵に付着した潤滑剤は布等で拭き取ってしまってOKです。
※錠前潤滑剤によって、対応する錠前や用法・用量が異なる場合があります。ご使用前には、商品の取扱説明を確認するようにしましょう。

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(鉛筆でも代用することができます)

鍵のすべての刻み部分を鉛筆(先端の黒芯)でなぞるように黒く塗り、その鍵を鍵穴に挿入して数回抜き差しをすることで、鍵の抜き差しがスムーズになります。作業が終わったら、鍵に塗った黒芯の粉は布等で拭き取ってしまってOKです。

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ドアの取っ手まわりのお手入れ方法

ドアの取っ手(ドアノブ、レバーハンドル)や、錠前などの表面には、主にステンレス、アルミニウム、黄銅などの素材が使われています。錆びにくいといわれるステンレスといえど、塵やホコリ、泥などの汚れをつけたまま放置すると、化学反応で表面が浸食されて錆びてしまいます。また、表面に保護膜が塗られているものもあるので、表面を傷つけたり汚れをつけたまま放置したりすると、変色の原因となる恐れもあります。定期的にやわらかい布で、汚れに応じて次のようなお手入れを行うようにしましょう。


軽い・日常的な汚れ(普段のお掃除)

乾いたやわらかい布で、本体を拭いてあげればOKです。風雨がかかった汚れなどは、絞った布で水拭きしてください。その後、水気が残らないように乾拭きするようにします。定期的なお手入れがおすすめです。


水では落ちにくい汚れ

やわらかい布に中性洗剤を含ませて拭きます。その後、洗剤の成分が残らないよう水拭きして、最後に乾拭きして水分を拭き取るようにします。薬品や硬いブラシなどでゴシゴシとこすったりすると、表面を傷つけてしまう可能性があるので行わないようにしましょう。

ドアの取っ手まわりの除菌方法

ドアの取っ手(ドアノブ、レバーハンドル)や錠前などの除菌方法について、錠前メーカー美和ロックでは、次のように推奨されています。上記の日頃のお手入れ方法と合わせて確認しておきましょう。
【錠前の除菌方法について】
やわらかい布に除菌アルコール、0.05%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(薄めた漂白剤)または0.05%~0.2%の界面活性剤(薄めた家庭用洗剤)をしみ込ませ、レバーハンドル、ノブ、プッシュグリップなどを拭いた後、水で拭き上げてください。

※ゴシゴシと強く擦りますと表面の仕上げを傷める可能性があります。
※次亜塩素酸ナトリウム水溶液や界面活性剤の濃度は必ず守ってください。濃度が高いと表面の仕上げを傷める可能性があります。
※次亜塩素酸ナトリウム水溶液や界面活性剤は必ず拭き取ってください。
(美和ロック株式会社|2020年05月28日「錠前の除菌方法について」より)

安全・安心に使用するために

定期的なお手入れは、鍵や錠前システムを長持ちさせる秘訣です。一見シンプルに見えても、ドアの取っ手(ハンドル)も、精密な部品で作られた錠前の一部です。お手入れの際は(普段の使用時にも)、あまり手荒なことをせずに、大切に扱ってあげましょう。せっかくのお手入れが逆効果になってしまうこともあります。ここでご紹介したことを参考に、ぜひ鍵や錠前のお手入れに目を向けてみてください。
なお、メーカーや形状や材質、システム構成等によって、メンテナンス方法が異なる場合があります。製品に付属の注意事項等を確認するか、専門店へ相談するようにしましょう。

※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。