子供に鍵を持たせる時に伝えよう「防犯あいうえお」
春は、新しい環境や生活が始まる季節です。このタイミングで家の鍵を持つことになったお子さんや、一人暮らしで家の鍵を守る立場になった大学生、新社会人もいるのではないでしょうか。今回は、鍵のことや家の防犯について考えてみたいと思います。これを機に、特にお子さんに対して鍵や家の防犯についてお話しする参考材料になればと思います。
よく耳にする「防犯」とは何か
防犯といっても最初はピンとこないものです。ニュースで空き巣や強盗の映像が流れても、それが自分に起こるとはそう思わないでしょうし、空き巣被害の現場を目撃したことや泥棒と鉢合わせたこともない人がほとんどでしょう。しかし、それら被害のきっかけは小さなことからでも起こりえます。たとえば鍵を失くし悪意のある者がそれを拾った場合、侵入に利用する可能性もありますし、対策として錠前自体を交換する必要さえあります。
防犯とは、読んで字のごとく「犯罪を防ぐ」ことです。家の戸締りが甘かったりすると、空き巣やその他侵入窃盗などの被害につながること、そもそもターゲットにならないためにはどうしたらいいのか一緒に考えて知ってもらいましょう。
その際、大事なことは、そのリスクは家財など金品だけにとどまらないということです。
お金や品物ならたとえ盗まれても買い替えや保険をかけることで原状復帰も可能です。
しかし、相手が武器を持っていると家族の身に危険が及ぶこともありえます。それは現実にどこかで起こっていることで、いつ何時、自分のまわりで起こるかわかりません。
被害に遭うか遭わないかの狭間にあるのが1本の鍵であり、日頃の防犯意識です。
子供は特に感受性の高い時期であり、理解度も高いので犯罪発生件数や侵入経路などの統計を大人の方と一緒に調べて伝えるのも良い方法です。どこに盲点があるのか、どんなリスクがあるのか、知識として知っておくだけでも、防犯に対する意識向上や発想につながります。家族全員が日頃から協力して防犯に努めていることなど、子供自らが危険から身を守る力をつけるよう家庭における防犯について話す機会をもつことこそが大切です。
「防犯あいうえお」で防犯の大切さを伝えよう
小さな子供には、単に防犯について伝えるには難しいことだと思います。そこで、身近な防犯対策の中でも、特に意識したほうが良いとされることが盛り込まれた「防犯あいうえお」という標語(美和ロック株式会社)をご紹介します。新学期から鍵を持つことになったお子さんや、まだまだ防犯に対する知識や意識が薄いお子さんには、防犯意識向上のよいきっかけになることでしょう。
家族みんなで防犯意識を高めよう
防犯対策は大人でも完璧ということはありません。だからこそ防犯について家族で一緒に考えたり、見直す時間を作ってみるのはいかがでしょうか。
もし、家やその周辺の防犯対策について困ったことやわからないことがある時は、専門のプロに相談しましょう。生活環境に合わせた最適な防犯を提案してもらうことをおすすめします。