いつから子供に鍵を持たせる?取り扱いの注意事項とは?
家族一人にひとつずつ鍵を持っていることが多いと思いますが、さてお子さんにはどうしていますか?幼稚園、保育園の時なら「お迎え」があったりしますが、小学校に上がった後、両親共働きのご家庭などは、子供にも鍵を渡すべきかと悩まれることもあるでしょう。多くの場合はどうしているのでしょうか。またどうすればよいのでしょうか。
子供に鍵を渡す時期とは
子供に鍵を持たせる時期は「小学校低学年」が最も多いとされていて、次が小学校中学年、その次が中学校入学時と、中学入学時ごろになると、ほぼ全員が家の鍵を持っているそうです。鍵を持たせるきっかけとしては「万一のため」という理由が多いようで、一昔前に比べて、学童施設なども充実していることもあってか、単に「子供が帰る時間に家に誰もいないから」というわけでもなさそうです。なので、鍵は念のため渡しているだけで、実際にお子さんが鍵を扱うのは、もう少し年次が上がってから、というのが現実のよう。
子供に鍵を持たせるメリットとデメリット
鍵を渡す最大のメリットは「万一のため」というある種の危機管理が基本のよう。
共働きでなくても、お子さんの帰る時間に不在にしてしまうとか、急な用事で迎えるのが間に合わなかったりとか、5分でも10分でも外に子供が締め出される不安を経験せずに済むのはなんと心強いことか。
鍵を使うこと自体は難しいこと、危険なことではないので、普段使っていないお子さんでもいざという時にも何とかなりそうですね。この「鍵を持っている」という【安心感】がポイントになります。メリットはそれだけではありません。中には、「大事なものを管理するという意識や責任感を育てる」といった声もあるそうです。
しかしこれらを大きなメリットというには、そもそも「いつから鍵を持たせようか」という悩みを考えると、ちょっと弱い気もしますよね。というのも、相対する大きなデメリットがあるからに他なりません。それは、言わずもがな「紛失」です。
鍵を無くすということで、子供のみならず家族全員にとって、安心・安全面での大きなマイナスになりますし、結果、鍵の取り換えという経済的な損失も生じます。
子供がものを無くすのは日常茶飯事。お子さんに鍵を渡すのは大きなリスクになりえますし、それは、誰しも大人は考えることなのでしょう。「鍵は大切なものだから、無くさないでね!」というほぼ全員が使うであろう大人たちの言葉に、もしかしたら成長の証という以上のプレッシャーを感じるお子さんも少なくないのかもしれません。
お子さんの鍵の紛失を防ぐために
できれば、鍵を無くさないという責任はお子さんたちが背負うのではなく、「対策」という形で、大人が担ってあげてほしいところです。
まずここで注意したいのは、置き鍵(鍵を玄関マットの下などに隠すこと)は避けてほしいということ。たとえ巧妙に隠したとしても、子供の手の届くところに隠すことになるでしょうから、つまり「誰にでも手に取れる状態」と同じことに。空き巣や泥棒に簡単に侵入を許してしまう可能性のある、大変危険な行為になりかねないのです。
解決策のアプローチはさまざまあります。たとえば、テンキーやカードで開錠する錠前システムを導入することで、鍵の持ち運びや、受け渡しのリスクを軽減できる可能性もあります。プロに相談される場合は、こうした具体的な使用イメージも伝えていただくと良いでしょう。
お子さんの成長とともに、お子さんに鍵を渡す日が来るのは避けられません。ここでご紹介したことも参考に、メリットやデメリット、それらをきちんと説明し、お子さんにしっかり理解してもらうようにしましょう。
※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。